プロトピックは、今から数年前に成人のアトピー性皮膚炎患者対象に、
発売された新薬です。ステロイドと比較しても、何がいいかというと、
まず、プロトピックは正常な肌からの吸収がないということです。
また、皮膚が薄紙のようにペラペラになってくる皮膚萎縮がありません。
そのため、ステロイドであれば中間ランクまでしか塗れない顔にも使用できます。
特に赤ら顔に効果を発揮すると言われており、目の周りにも塗れるところが魅力です。
効果でいうと、ステロイドの高位ランクのストロング相当といわれています。
にも関わらず、ステロイドに比べてリバウンドが少ないといわれているのです。
これだけを見ると、ステロイドにくらべてプロトピックはいいところばかりで、
皆がこの薬を使えばいいじゃないかといいたいところですが、やはり副作用があります。
まず、塗るときに、熱い感じの痛みを伴います。しかも顔に使用した約7割が刺激感を
訴えています。そういう意味では、じゅくじゅくした皮膚には塗ることができません。
また、皮膚が厚くなったような場所には効果が弱いという報告もあります。
また、顔に塗る軟膏の割には、日光・紫外線は避けなければなりません。
この理由が少々びびってしまうのですが、どうも、皮膚癌を懸念してのことだそうです。
発がん性が副作用の薬はやっぱりこわいですよねえ。
うーん やっぱりなかなか、「この薬最高!!」とはいきませんね。