アトピー性皮膚炎に効果のある薬といったら、ステロイドがあります。
ステロイドとはいったいどんな薬なのでしょうか?
体内の臓器で腎臓があり、その上部に副腎という場所があります。
この副腎がホルモンを分泌する場所なのです。
副腎の外側部分の副腎皮質からは、抗炎症機能や抗アレルギー性の働きを持つホルモン、
副腎皮質ホルモンが分泌されています。このホルモンと同じ成分を合成して、
且つ機能を強力にしたのがステロイドなのです。
このステロイドの効果は抜群です。さっきまで痒かった場所がうそのよう!!
一見このステロイドの塗り薬によって、アトピーの症状が改善したようにみえますが、
これは単に症状を抑えているだけで、根本的に病気が治っているわけではありません。
薬の使用を止めると再び症状は悪化させてしまうのです。
しかも、効果がある薬である宿命か、副作用もあります。ここでは、
ステロイド軟膏の副作用についてご紹介します。
長期間ステロイド軟膏を塗布している時の副作用として、
皮膚が薄紙のようにペラペラになってくる皮膚萎縮があります。
また、皮膚の毛細血管が浮いてきて赤くなってくる毛細血管拡張であったり、
皮膚の免疫抵抗力の低下することによる真菌感染、毛嚢炎(ニキビ)、
ヘルペスなどの種々の感染症になりやすくなるという副作用があります。