アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる原因に花粉が挙げられます。
アトピー性皮膚炎と花粉は大変密接な関係にあります。
それを物語る数字があります。まず、花粉の王道はやはり、スギ花粉です。
このスギ花粉がアレルゲンの花粉症を患っている人のうち13%は、
アトピー性皮膚炎を併発しているというデータがあります。
加えて、スギを含めた花粉症全般を患っている人の40%弱が、
アトピー性皮膚炎という恐るべきデータがあるのです。
上記の数字は何を意味するのかというと、花粉症はたまたま、
花粉が原因のアレルギー症状があるために花粉症と呼ばれているにすぎません。
いうなれば、アレルギー性疾患なのです。アトピー性皮膚炎もアレルギー性疾患です。
あるアレルギー性疾患を患う人は、他のアレルギー性疾患にもなりやすいということです。
そういう意味では、アトピー性皮膚炎の人は、花粉症の原因である花粉を、
吸い込まないように注意することはもちろんですが、皮膚に付着することも
回避すべきです。
というのが、もともと花粉症の原因は花粉の内部にあるものだと考えられていました。
ところが最近になって、花粉症の原因が花粉の表皮あたりに存在することがわかりました。
つまり、皮膚にその原因が付着することで、アレルギー反応を起こし、
アトピー性皮膚炎の症状をいっそう悪化させる原因になってしまうのです。