アトピー性皮膚炎の治療法として、竹酢液の力で治療するという方法があります。
竹酢液は、竹を焼き竹炭を作る時に発生する灰白褐色の煙を集めて、冷却、
液体化した粗竹酢液を蒸留・精製を繰り返す事で得られる液です。
ちなみに、私はつい最近までこの竹酢液の存在を全く知りませんでした。
竹酢液のpHは3.0(酸性)で、80%~90%が水分、それ以外は酢酸などの有機酸類、
アルコール類、フェノール類、カルボニル(ケトン、アルデヒド)、
塩基性成分など実に200種類以上の成分から生成されています。
酢酸、プロピオン酸をはじめとした有機酸類はその酸性という特徴から、
殺菌・消毒作用を示します。
また、フェノール類のポリフェノールは、甜茶と同じようにヒスタミンの放出を
抑えることで痒みを沈静させたり、余分な活性酸素が体内にたまるのを抑制する
活性酸素除去作用を持っています。
アルコール類は体組織に浸透性や吸収力を高める働きがあって保湿などに関わっています。
このように竹酢液は総合的に皮膚表面の細胞の新陳代謝を促して、角質細胞を活発化させ、
炎症の沈静化を図り肌を引き締める効果を持っています。
竹酢液を湯に入れる場合の目安量は、だいたい湯量に対して1000倍程度に薄まる程度で、
後は症状によって適宜増やして使用することが望ましいようです。