アトピー性皮膚炎の検査方法の一つに食物除去試験があります。
この食物除去試験はいったいどんな試験なのでしょうか?
できるだけ分かりやすく、しかも具体的に説明してみます。
とはいいながらも、この試験方法は分かりやすいと思います。
ある特定の食物を摂取することを完全にやめてしまうのです。
当然一生食べないわけではなく、2週間ほどのきまった食物の絶食です。
ここで授乳中の子供がおられるママの場合は、ママがその食物を絶食です。
離乳食を食しているお子さんは、お子さん本人とママがその食物を絶食です。
その後、皮膚の湿疹の状況を確認するのです。絶食している食物が、
アトピー性皮膚炎の原因であれば、絶食することで
明らかな皮膚の状態に改善がみられるはずです。逆に改善が見られない場合は、
絶食していた食物がアトピー性皮膚炎の原因ではなかったということになります。
そうなった場合は、別の食物を対象に同じように2週間ほど絶食にします。
これを繰り返して実施することで、アトピー性皮膚炎の原因になる食物を、
限定していくのです。
ここでポイントは、この検査に際して、一度の試験中に、幾つかの食物を絶食した場合、
どの食物が原因だったかわからなくなるので、なるべく単体で検査をしたほうが良いです。