どうしても検査方法の話なんかになると話が難しくなってしまうので、
いろいろと解説を織り交ぜながら分かりやすい表現で説明したいと思います。
アトピー性皮膚炎の検査方法の一つにIgE・RAST検査法があります。
そもそも「IgE」とは何でしょう?から始まります。
「IgE」とは、免疫グロブリンと呼ばれる抗体なのです。異物が身体に、
入ってきた時に迎え撃つ武器の1つであり、主にアレルギーに関係する抗体です。
つまり、自分にとって嫌なものが体内に入ろうとするのを防ぐために、
「IgE」という抗体ができてくれるのです。そこにもう一度嫌なものが体内に
侵入しようとすると「IgE」が急激に反応してしまって、
アレルギー性疾患を引き起こしてしまうのです。
それがアトピー性皮膚炎だったり、花粉症だったりするわけです。
「IgE」の値が大きくなるということは、体内に侵入しようとするもののことを
大嫌いであるという意味です。逆に、「IgE」が小さいということは、
体内に侵入しようとそても問題にならないものということです。
またRASTとという言葉は何を意味するかというと、
放射性アレルゲン吸着試験のことです。ただし体に放射線を照射したりしませんよ。
採血した血液への処置方法と考えていただければよいです。
つまり、「IgE・RAST検査法」とは、自分の体が何に対して、
嫌悪感を持っているかを確認するための検査という意味です。